2025.03.21
ベトナムでは数多くの日系企業が進出しており、その中でもイオンモールは小売業の代表格と言えます。
今回は日系色が数多く反映されたイオンモールについて紹介します。
2014年よりベトナム進出を開始し、現在では国内に7店舗(北部3,中部1、南部3)を展開しています。また、新たに3店舗の開業が予定されています。
今回訪れたのは、ホーチミン市内にある「イオンモール・タンフーセラドン店」です。2014年開店したベトナム1号店です。
タンソンニャット空港からほど近く、ホーチミン市中心部から車で30分程度のところにあります。
モールのつくりは日本のイオンモールと非常に似ています。イオン直営の食料品・生活用品店と各専門店がテナントとして入居しています。イオンの食料品店で販売されているものはベトナムの食品が大半ではありますが、寿司をはじめとする日本食やお酒、お茶などの飲料品、イオンの自社ブランドである「トップバリュ」の製品なども数多く取り揃えられています。
日本の食料品・食品と一括りに言っても、店内に並べられている商品は、日本から輸入したものとベトナム現地で生産されたものに分けられます。販売されていた商品の一部をご紹介します。
日系のテナントも数多く入居しています。
日本からの輸入した商品を販売する店舗もあれば、商品をベトナム現地調達、現地消費者向けに変更している店舗もありました。
主に日本で取り扱っている商品は輸入販売されていました。
日本で百円均一で販売されている商品の価格は、40,000ドン(約240円)均一でした。
業態は日本と同じくヘアカット専門です。ベトナムでは男性カット(10歳以上)が80,000ドン(約480円)、女性カット(10歳以上)が120,000ドン(約720円)となっています。
男児(10歳未満)60,000ドン(約360円)、女児(10歳未満)90,000ドン(540円)。
施術はベトナム人スタッフが行っていました。
日本と同じく焼肉の食べ放題メニューがありました。
食べ放題メニューの内容は日本と異なっており、ベトナムの価格は389,000~489,000ドン(約2,334~2,934円)に設定されていました。
また、催事コーナーでは日本の食品をPRが行われておりました。
こちらでは食品を使った料理を試食できるほか、日本食の調理体験も行っていました。
単に食品を販売するのではなく、ベトナムの消費者に体験してもらい直接ニーズを確認することができ、テストマーケティングの手法として非常に有効だと思いました。
この日は愛知県企業の魚の加工食品がPRされておりました。
ベトナムのイオンモールでは食料品を中心に数多くの日本の商品を購入することができます。
ベトナムには大型モールが少なく娯楽とショッピングを兼ね備えた施設も少ないことから、イオンモールの知名度は高いと言えます。
食品生産者や飲食店の方がベトナム進出を検討する際に、集客が見込まれる大型モールへの進出は選択肢の一つになるかと思います。
また、現地にてテスト販売を行い消費者ニーズやターゲット層の確認など情報を収集することで本格的なリリース後のリスクを軽減できます。
進出を検討の際には、現地テストマーケティングを行い販売戦略に活用することが重要になってきます。