2024.02.20
ベトナム統計総局(GSO)の消費財・サービス総小売売上高統計によると2022年の消費財・サービス総小売売上高は、5,363兆VNDに達しました。
そのうち、小売売上高が4,202兆VNDと全体の約8割を占めています。
小売売上高は10年で約2.4倍の伸びを見せており、ベトナムの経済成長にとって重要な分野だと言えます。
【消費者向け商品・サービス売上推移と活動別の内訳】
※出所:ベトナム統計総局(GSO)公表資料より作成
2023年1月~6月期の消費財・サービス総小売売上高についても前年同期比10.9%のプラスで推移しており以下の点からも有望な市場だと考えます。
―2022年時点の人口は9,946万人となり増加傾向にあります。2023年に一億人を突破したと言われています。
―経済成長とともに所得も増加傾向にあり、購買力のある中間所得者層の割合が増えています。
―平均年齢が30代前半と若く購買意欲の高い層が多くを占めています。
主な小売販売チャネルとしては市場やパパママショップ(個人商店)などの伝統的な小売業態(トラディショナルトレード)とショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの近代的小売業態(モダントレード)に大別されます。
都市部ではモダントレード化が徐々に進んでおり、ホーチミン市中心部では近代的な小売業態も多く、EC取引も盛んに行われています。
ベトナム全土でみると依然としてトラディショナルトレードが多くを占めていますが、経済発展とともに地方部にもモダントレード化が広がることが予想されます。
【ホーチミン市1区の個人商店(TT)】 【ベトナムのイオンモール(MT)】