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2025.04.17

ベトナム⇔日本間の人の往来と地理関係について

 

コロナウィルス終息後、ベトナムと日本の間では人の往来が戻ってきました。

今年2月には73,700人のベトナム人が日本を訪れ、月次ベースの訪日者数が過去最多を更新したというニュースもありました。(今年2月はベトナムの旧正月にあたり、渡航者が増えたのも要因)。今回は、両国間の人の往来と簡単な地理関係について紹介します。

【ベトナム⇔日本の渡航者数】

2024年に日本を訪れたベトナム人は621,173人で訪日者数は過去最多を更新しました。この数字は入国した全てのベトナム人を表しています。2020年から2022年は、コロナ禍の影響により訪日者数は大幅に減少しましたが、2023年以降はコロナ前上回る数のベトナム人が訪日しています。

訪日者の多くは就労を目的としていますが、最近ではベトナム人の所得増加や為替相場の影響で、海外旅行先として訪れるケースも増加しています。

一方、2024年にベトナムを訪れた日本人は711,464人でした。日本からの訪越者数もコロナ禍の影響で大きく落ち込んでいましたが、2023年以降は回復傾向にあります。しかし、日本では円安や物価高の影響で全体的に海外渡航を控える傾向にあり、コロナ以前の水準までは戻っていないのが現状です。

 

【在留者数の推移】

日本に在留するベトナム人はコロナ禍の影響により2021年に一時減少しましたが、2022年以降は増加傾向にあります。2024年には634,361人を記録し過去最多を更新しました。技能実習や特定技能といった就労目的での在留者増加が主な要因となっています。日本におけるベトナム人在留者は中国に次ぐ2番目となっています。

一方、ベトナムに在留する日本人は2024年では17,410人であり、2020年をピークに減少を続けています。コロナ禍以降、世界的に在留邦人が減少傾向となっています。

 

次にベトナムと日本の地理関係について紹介します。

(距離)

日本とベトナムの距離は東京と首都ハノイ間で約3700km、東京とホーチミン間で4300kmです。飛行機での移動時間は、東京-ハノイ間で約5時間30分、東京-ホーチミン間で約6時間です。偏西風の影響で東京に向かう便の方が30分~1時間ほど移動時間は短くなります。

(時差)

時差は2時間あり日本の方が先に進んでいます。

また、近隣のタイ、カンボジア、ラオスもベトナムと同じ標準時を適用しています。

ちなみにシンガポールやマレーシアはベトナムとほぼ同じ経度に位置しながら、日本との時差は1時間となっています。

(日本⇔ベトナム就航路線について)

就航している都市は、日本は東京、大阪、名古屋、福岡、広島の5都市、ベトナムはハノイ、ホーチミン、ダナンの3都市です。

日本⇔ベトナム間の直行便があるのは、日本航空(JL)、全日本空輸(NH)、ベトナム航空(VN)、ベトジェットエア(VJ)の4つの航空会社です。

 

<ベトナム航空>

ベトナムのナショナルフラッグキャリア。2014年に民営化されましたが、現在でも政府機関が約80%の株式を保有。

全日本空輸とコードシェア便を運航。

<ベトジェットエア>

2007年に設立された格安航空会社(LCC)でベトナム初の民間航空会社。

コングロマリット企業SOVICOグループの傘下(銀行、不動産事業等を展開)。

 

 

コロナウィルスの影響が終息してから、ベトナムと日本間では人の往来が再開しています。特にベトナムから日本への人の流れはコロナ前を上回っており、訪日者、在留者ともに過去最多を更新しています。日本からベトナムへの流れもコロナ前の水準ではありませんが、回復傾向にあります。

また、今後の需要増加によっては日本⇔ベトナム路線が増加する可能性もあります。

ベトナム・日本間での往来(ヒト)に合わせて、貿易(モノ)や投資(カネ)も増加していくことが予想されます。

ヒト・モノ・カネ+情報を活用しながら、双方の経済が活発化していくことを期待しています。

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