
2026.08.30
ベトナムでは、贈り物(ギフト)は重要な文化的慣習として位置付けられています。家族間、友人間、ビジネス上の関係においても、適切な贈答は良好な関係を築くための重要な手段となっています。今回はベトナムのギフト文化について紹介します。
〇中秋節(Tết Trung Thu)
中秋節は旧暦8月15日の満月の日に行われ、ベトナム以外にも東アジア各国で見られる伝統文化です。2026年は9月26日が中秋節当日となっています。収穫への感謝と豊作祈願を起源としながらも、現在は家族の絆や子どもの幸福を願う行事としての意味合いが強くなっています。月餅(Bánh Trung Thu)と呼ばれる、満月を象徴する丸い形の焼菓子が食されます。ビジネスシーンにおいてもこの時期に、月餅等を詰め合わせたギフトが取引先への感謝を表現するために送られています。

写真:(左)ギフトボックス、(右)月餅
〇旧正月(Tết Nguyên Đán)
ベトナムは旧暦を採用しており、元旦は毎年1月~2月の中で変更となります。2026年は2月17日がベトナムの元旦でした。ビジネスシーンでは、年の瀬になると1年間お世話になった取引先に訪問し、感謝の気持ちを伝えると同時に「テトギフト」(お歳暮)を渡す習慣があります。HBCVがご支援する日本企業も、OEM委託するベトナム企業に対して年末訪問時にはテトギフトを持参するなど、ベトナムの習慣を取り入れています。
またベトナムの企業ではテト前にボーナスを支給することが習慣となっています。従業員にとってはテトを家族と過ごす資金として年に1度のこのボーナスを非常に楽しみにしています。さらに日本と同じくお年玉の文化も存在しており、ベトナムでは企業の中でも行われています。日頃の感謝を込めて縁起のいい贈り物として社長・上司から従業員・部下に対して贈られています。

写真:(左)ギフトボックス、(右)お年玉
今回はベトナムのギフト文化についてご紹介しました。日本は時代とともにギフト文化が簡素化する一方で、ベトナムは大きく見栄えの良いギフトを贈る習慣があり、両国のギフト文化の違いが鮮明に表れているのが印象的でした。また、ビジネスシーンにおいてベトナム企業と良好な関係を構築していく上で、ギフト文化を理解することも重要な要素の1つであると考えます。HBCVでは実務面だけでなく日々ベトナムの文化、習慣について理解を深めながら、お客様のベトナムビジネスをご支援しています。今後もベトナムの文化、習慣について定期的にご紹介して参ります。