TOPベトナムレポート > 銀行での顔認証・生体認証について

2024.11.20

銀行での顔認証・生体認証について

 

2024年6月28日にベトナム国家銀行は銀行カード業務に関する新規制(Circular 18/2024/TT-NHNN)を発表しました。

当該Circularは2024年7月1日から発効していますが、外国人にも大きな影響をあたえる以下の規制が2025年1月1日から発効します。

ベトナムに居住し銀行カードを使っている方についても年内に生体認証を完了する必要があるためご注意ください。

 

〇主な規制内容

1.オンライン取引の制限

2025年1月1日以降、顔認証による本人確認を完了していない口座では、オンライン取引が不可能になります。これには、オンライン送金やATM/CDMでの現金引き出しなどが含まれます。

新たなカード発行については、2024年10月1日から規制が始まっており、10月1日以降に発行されたカードは全て生体認証が完了しております。

2.生体認証の義務化

全ての銀行口座所有者は、2025年1月1日までに生体認証(顔認証)を登録する必要があります。これは、口座の本人確認を強化し、不正利用を防ぐための措置です。

2024年10月1日以前に発行されたカードの顧客情報更新期限は、遅くとも2026年1月1日までにしなければならないとされています。

3.身分証明書の有効期限確認

銀行は顧客の身分証明書の有効期限を追跡し、期限切れの30日前までに通知する義務があります。有効期限が切れた場合、その口座での取引は一時停止されます。

 

〇影響

この規制は、銀行口座の「クリーンアップ」を目的としており、偽造書類を使用した口座や本人以外の名義の口座を排除することを目指しています。。

オンライン取引の安全性を高め、詐欺や不正利用のリスクを軽減することが期待されています。

一部の銀行では、この新規制により詐欺行為が大幅に減少したと報告しています。

 

〇銀行の対応

大半の銀行は、顧客に対して身分証明書の更新と生体認証情報の登録を積極的に呼びかけています。

一部の銀行では、オンラインでの口座開設プロセスに生体認証の登録と統合し、手続きの簡素化を図っています。

以上

当社のサービスに関するお問い合わせはこちらから